デジタルラジオ(CS放送)を利用して、MP3ファイルをたくさん作る方法
              (これは単なる一例です)
MP3 超入門
Rev.2 05-11-20
Rev.0 05-11-13 
<付録> 
最近、携帯デジタルプレヤーが流行っています。しかし、著作権の問題があります。
著作権法では、「 (私的使用のための複製) 第三十条 著作権の目的となつている著作物は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。 」とあり、JASRACはその範囲を「3親等以内の家族(従兄弟はダメということ)」とか言っているそうです。つまり、 “MP3は自分で作るのが一番早い”という事です。http://homepage1.nifty.com/hujitako/saji/kininaru/rentalcdcopy.htm
MP3のデジタル音源としては、CD・MD・カセットやデジタルラジオ等がありますが、小生が数ヶ月間で3千曲強のMP3を作ったので、ここではその例を紹介します。
音源は、主にデジタルラジオから入手しました。その他、MD・カセット・アナログレコード等からもMP3を作りましたが、音質の点から、全てデジタルラジオのMP3に置き換えていますので、先ずはこの方法の紹介から。
本紹介でのポイントは、通常のPCで設定されている2Gの制限(MP3で3時間弱しか連続録音が出来ない)を切り抜けて、24時間連続録音が出来ますので、土日に1週間分のデジタル音楽の整理をする・・・・という事が出来ます。
なお、小生の場合は、MP3フォルダとしては、HDD MP3プレヤーのアイリバーのH140を外部メモリとして使っています。

<1>デジタルラジオ受信機

・デジタルラジオは、CS放送(衛星放送)の“スカパー”の「スターデジオ」と「ミュージックバード」を利用しています。

 

*スターデジオ

http://www.stardigio.com/

・100チャンネルのデジタルラジオ。これを聴くにはスカパーに入って、スターデジオを契約する必要がある。

・受信機・アンテナは新たに設置する必要があり、レンタルがあるのでそれを利用。

http://sptv.jp/

http://sptv.jp/service/

 

・スカパーへの新規加入料2,940円と、月々は受信機のレンタル料315円+スカパー基本料410円+スターデジオ1575円(計2,300円)が掛かります。

・信号はMPEGオーディオのレイヤー2という圧縮方式のデジタル音声です。サンプリング周波数48KHzです。周波数特性は13KHz位です。(CDの周波数特性は20KHz)

 

    ミュージックバード

http://www.musicbird.jp/index.html

 

・高音質を誇るミュージックバードも05年7月からチャンネル数が減って淋しい限りです。

・唯一の圧縮しない(CDと同じ〜MP3のように圧縮しない)高音質放送です。小生も初めて聞いたとき、その輝いている音には感激したのもです。

・スカパー同様に受信機・アンテナは新たに設置する必要があり、「PCMファンクラブ」というレンタルがあるのでそれを利用。

 

http://www.musicbird.jp/musicbird/index.html

 

・アンテナの設置等は自分で行います。入会金1,260円と毎月2,100円が掛かります。

・スカパーは番組が2〜4時間毎に繰り返しますが、ミュージックバードは繰り返し放送ではありませんので番組の密度は濃い。

・クラシックとジャスは、いわゆるBモードで、48KHzサンプリングで送っており、原理的にCDよりも音が良い(音源がCDでは無い公演等の放送では)のが特徴です。

・その他の番組は、32KHzで送っており、周波数帯域は16KHzです。圧縮していないのと、周波数特性が伸びでいるので、スカパーの音質とは全く違います。

・ミュージックバードは何故か「プリエンファシス」が掛かっているので、受信機側で「ディエンファシス」処理をする必要があり、レンタルされる受信機からアナログで録る場合は関係ないのですが、光デジタルで録音するときには、ディエンファシス処理が必要です。

・従って、光でMDデッキに録音すると、高域が上がってキンキンした不自然な音になります。

 

http://www.cqpub.co.jp/term/preemphasis.htm

<2>サウンドカード

   これは、外部のアナログ・デジタル信号をPCに取り込むためのユニットで、必ず必要です。

   小生は、「クリエイティブのサウンドブラスターXP」を使いました。

メーカ名:クリエイティブ

Sound Blaster Digital Music PX(サウンドブラスター デジタルミュージック)

型番:SBDMUPX(6千円位)

http://jp.creative.com/products/product.asp?category=1&subcategory=207&product=10319

http://www.kakaku.com/prdsearch/detail.asp?PrdKey=05601010193

 

9・これを選んだ理由は、

@   小生のパソコンがノート型のため、プリント基板タイプではなく、箱形のものを選んだ。電源はUSBから取っている。

A   ミュージックバードのサンプリング周波数は32KHz、スカパーは48KHz(それにアナログ録音時の44.1KHz)が使えるカードを選んだ。

B   アナログ入力端子だけでなく、光の入力端子が付いている。

C   “デジタル入出力は、サンプリングレートコンバーターを介さないデジタル伝送に対応。ソースに忠実な高音質の再生と録音を実現します。”とあったので、何となく・・・

SBDMUPXは、音声をPCに取り込むためにだけ使い、付属のアプリは一切使っていません。

 

*設定

・小生の新しいPC(東芝G10 390LS)では、SBDMUPXUSBに差しただけでドライバーが組み込まれて使えるようになったので、付属のCDは使わなかった。

 

(付録)

・昔のPC(東芝T3/480CME)では音が出るまでに苦労した。その時のトラブルシュート。

*参考〜サウンドカードの設定(05/6/1クリエイティブから言われたこと)

1)    PCの純正オーディオデバイスを無効にする。デバイスマネージャーにある。同じPCに二つのデバイスは存在できない。USBを使うたびに無効に設定。

2)    HWが認識しているかどうか?

3)     セットのSWをアナログ/デジタルに設定。

4)    メディアソース オーガナイザーの録音ステータスを変更。録音ソースをアナログはラインイン、デジタルはポプチカル。ミキサーS/Wにあり。

5)    it は使わない。

6)     USBを使うときはPCから音は一切出なくなる。⇒設定を元に戻す事。

7)    入力・出力は「Ali AUDIO WAVE(東芝のPCの場合)」ではなく、「USB Audio」を選択。

(この項は後で詳しく書きます)

<3>デジタル録音用のフリーソフト
 
有名なソフト「S Rec」を使う。
http://www.rukihena.com/soft/srec.html
http://www.rukihena.com/soft/srecdoc.html
 
・録音しながら作るWAVファイルを、その都度消してくれるので、PCの2G制限に引っかからず、連続録音が出来る。
・午後のコーダ(後述)との連携により、MP3で録音してくれる。
・ミュージックバードで、チューナをタイマーで入り切りしているが、その時の断片ファイルをメモらないので、録音ソフトがロックしない。
 
●S RecでMP3ファイルを作るには「午後のこ〜だ」が必要です。
・「午後のこ〜だ」については、ここで詳細の説明はしませんが、「午後のこ〜だ」を解凍したフォルダにある「GOGO.DLL 」を「S Rec」フォルダにコピーして置いておく必要があります。これがないと、MP3ファイルが作られません。
 
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/mp3/gogonocoda.html
 
 
★ミュージックバードからの録音するときの注意点
・現在、小生はミュージックバードのチューナをSONYのプログラムタイマーで入り切りして録音しています。S Recのタイマーもありますが、使っていません。電源を入り切りするのが最も簡単です。しかしS Recがロックするので、設定に注意。
・S Recの設定は以下。
 *「入力」の設定は、「入力デバイス」は「USB Audio」。「入力周波数」は、Aモードチャンネルは「32000」、クラシック・ジャズのBモードチャンネルは「48000」に設定する。
 *「無音で区切る」をチェック ⇒ 「設定」で「音量閾値」は「0」、「維持時間」は「1」。「区切った結果が短いときには保存しない」にチェックし、値は「3000」〜タイマーでチューナを入り切りした時にノイズが入り、この値を入れておかないとS Recがロックしてしまう。
 *「ディエンファシス」にチェック〜ミュージックバードは何故かエンファシスが掛かっている。
 *「午後る」にチェック。
 
 
★スカパー(スターデジオ)からの録音時の注意点
・「入力」の設定は、「入力デバイス」は「USB Audio」。「入力周波数」は「48000」。
・「無音で区切る」はチェックしない。 ⇒ スカパーはミュージックバードに比べて20dB位レベルが低いため、曲の頭が切れる。(少なくても小生のH140の再生では) 
〜レベルが小さければ、音楽の始まりがずれるのはある意味当然。原理は以下。
http://www.rukihena.com/soft/scut.html
 
・よって、S Recで連続録音しておいて、数時間分のMP3を作り、いったん下記のMP3Gainで音量を上げ、その後に曲分割の「mp3splt」というフリーソフトを使って、曲を分けています。
(数時間の曲分割しない録音では、その間MP3化しないので大きなWAVファイルがPC上に作られます。よってその分のHDD容量が必要ですので、PCのHDD容量には注意。S RecがStopして(曲間を認識して)からmp3作りを始め、出来上がったらWEVファイルを消す仕組みですので)
1)曲分割無しで録音
2)S RecをストップしてMP3ファイル作成
3)出来たMP3ファイルを「MP3Gain」を使って音量を上げる
4)「mp3splt」で曲分割

<4>その他

 

*ビットレート

CDからMP3ファイルを作る時も含めて、ビットレートは160Kbpsで充分。18KHzまでOK。

http://www.page.sannet.ne.jp/komamura/BitRato.htm

 

 
●録音レベルを合わせるフリーソフト(MP3Gain)
・CDから録音した場合も含めて、音量合わせは非常に大切です。S Recにも「正規化」というチェックがあり、レベルを合わせてくれますが、小生は全てのMP3に対して、フリーソフトの「MP3Gain」を使っています。これは簡単にデフォルト値の89dBに合わせてくれます。
 
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/mp3/mp3gain.html
 
http://www5f.biglobe.ne.jp/~sharkey/PC-DATA/MP3gain.htm
 
・使い方は非常に簡単で、MP3ファイルまたはフォルダをクリックして「トラックゲイン」ボタンを押すだけで、89dBに合わせてくれます。「分析」ボタンを押すと、レベルを計るだけです。それから改めてゲインボタンを押しても可。
・設定では、トラックゲインとアルバムゲインとがあり、アルバムゲインは(曲毎ではなくて)全体の曲をまとめて上げたり下げたりします。
 
●連続した曲を自動的に分割するフリーソフト(mp3splt)
・これも非常に便利なソフトで、多用しています。数曲連続してMP3化したMP3ファイルを、無音部分を検出して自動的に分割してくれます。
・使い方は、解凍したmp3splt.exe等が入っているフォルダに分割したいMP3ファイルを入れ、エクスプローラ等でMP3ファイルを「presplit」ファイルの上にドラッグ&ドロップすると、同じフォルダにTrack01.mp3、Track02.mp3というように分割したファイルが出来ます。
・ときたま、まったく意味不明で分割することがありますが、これは何らかの理由で、保存してある分割の情報(ファイルデータ)で分割しているのが原因ですので、いったん別のMP3ファイルを分割させ、保存してあるデータをリセットさせてから再チャレンジすると、うまく行きます。
 
http://rd.vector.co.jp/soft/winnt/art/se290525.html
 
http://mp3splt.sourceforge.net/mp3splt_page/home.php
 
 
●分割し過ぎたファイルをくっける、または分割させるソフト(AudioEditor)
・下記に詳しく書いている。
http://www.forest.impress.co.jp/article/2000/09/18/audioeditor.html
 
・mp3spltで分割してくれなかったものや、曲の途中に無音部分があって、分割し過ぎた時に使っています。
・分割する時の使い方は(一例)、「編集方法」ボタンを「分割」にし、分割するMP3ファイルを「編集点リスト」の画面にドラッグ&ドロップし、その曲を再生しながら分割したい点で一時停止します。編集点リストの「01の欄」に例えば「1」と記入し、右下の現在時刻のボタンをクリックすると、「1」と記入した下の行にその時刻が書かれます。次に「02の欄」の右に同様に例えば「2」と記入し、プレーのボタンを右端に持って来て(最後まで再生した状態)、同様に現在時刻のボタンを押すと、、「2」と記入した下の行に最後の時刻が書かれます。それから「編集ボタン」を押すと、MP3ファイルがあるフォルダに分割されます。結合も同様な使い方です。
 
 
●ID3タグ(SuperTagEditor)
・MP3ファイルの楽曲情報を記録するID3タグを、自由自在にメンテ出来るフリーソフトです。
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/mp3/step.html
 
*ID3タグの種類
(詳細は追って)
 
*S Recの「音飛び」への対応
(詳細は追って)
<DRAFT>